世間からは「安定していて羨ましい」と言われる大企業。しかし、実際に働いていると「辞めたい」と感じる瞬間は少なくありません。むしろ内部にいるからこそ、大企業ならではの大変さや理不尽さが見えてしまうものです。
この記事では、大企業で働いた経験から、
- 大企業を辞めたいと思う理由
- 辞める前に知っておくべき現実
- 後悔しないためのアドバイス
をまとめました。今まさに悩んでいる方は、ぜひ一度読んでみてください。
大企業を辞めたいと思う理由
1. 部門が縦割りで仕事が進まない
大企業では「部門の壁」が非常に厚く、部をまたぐ仕事が驚くほど進みません。
さらに部内でも「課」ごとに壁があり、調整だけで膨大な時間がかかります。
背景にあるのは「業務分掌」という仕組みです。
業務分掌は、部署ごとの責任範囲を明確にするためのものですが、分掌が30以上に細分化された大規模サービスでは、逆に“壁”として機能してしまいます。
実際、複数サービスを横断する法令対応プロジェクトでは、部門間の反発が強く、中堅社員が2名も退職してしまったケースもありました。
「組織をまたぐ仕事はとにかく大変」――これは大企業の宿命とも言えます。
2. 自分本位の上司が多い
大企業では「実力よりも評価ポイントを稼げる人」が出世しやすい傾向があります。
そのため、
- 上司に気に入られる
- 他人を蹴落としてでも評価を取る
- 自分の保身を最優先にする
こうしたタイプが管理職になることも珍しくありません。
彼らは管理職になっても、自分の評価のために動き続けます。
業務分掌を盾に「これはうちの仕事じゃない」と責任を回避する管理職も多く、結果として組織はさらに縦割り化していきます。
3. やりたいことができない
大企業ほど仕事は細分化され、運用・保守が中心になります。
そのため、若手が「やりがいのある仕事」を担当できる機会は限られます。
また、自分で企画を考えても、
- 部門の壁が厚い
- 稟議が通らない
- 推進に膨大な調整が必要
といった理由で、実現までのハードルが非常に高いのが現実です。
中小企業に転職した同期が活躍している姿を見ると、余計に焦りや不満が募ることもあります。
4. いびつな人間関係
大企業の人間関係は複雑です。
管理職は自分の評価が最優先のため、
- 部下には優しい
- 他部門には厳しい
という“二面性”を持つ人も多いです。
異動した瞬間、以前の上司が手のひらを返したように攻撃的になる――そんなことも日常茶飯事です。
「自分の立場を守るために必死な人が多い」
「人を素直に信じられなくなる」
これも大企業で働く人が抱えがちな悩みです。
大企業を辞めて後悔する前に考えてほしいこと
1. 大きな仕事を求めて辞める人ほど後悔しやすい
「もっと大きな仕事がしたい」「自分ならもっと活躍できるはず」
そう思って中小企業へ転職する人は多いですが、後悔する可能性も高いです。
なぜなら、
大企業の規模・予算・リスク許容度は、中小企業ではまず再現できないからです。
中小企業では、
- 予算が少ない
- 人手が足りない
- リスクを取れない
といった制約が多く、思い描いたような仕事ができないケースが多いのです。
転職するなら「やりがい」よりも「企業の成長性」を重視することを強くおすすめします。
2. 転職先にも“変な人”はいる
人間関係が理由で辞めたい人も注意が必要です。
どんな会社にも変な人はいます。
転職エージェントや人事は「良いこと」しか言いませんが、実際に入社してみると、
「前の会社の方がまだマシだった…」
と感じる人も少なくありません。
隣の芝生は青く見えるものです。
人間関係だけで辞めると、後悔する可能性は高いです。
3. 大企業でしかできないことを考えてみる
辞めること自体は悪いことではありません。
ただ、その前に一度立ち止まり、
「今の会社でしかできないこと」
を考えてみてほしいのです。
もしその中に、少しでも自分のやりたいことが含まれているなら、
もう一度だけ踏みとどまって考えてみる価値があります。
やりたいことができる環境があるというのは、実はとても恵まれたことなのです。
それでも辞めると決めたなら
十分に考えたうえで「辞める」という結論に至ったなら、それはあなたの人生です。
その決断は尊重されるべきです。
迷い続けて心がすり減るくらいなら、
思い切って次のステージに進むのも立派な選択です。


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