求人に応募して書類選考に進んでいるはずなのに、結果が返ってこないと不安になりますよね。私自身も書類選考の結果に1か月以上待たされたこともありました。
売上高1兆円以上の企業の企画部門で採用活動した経験より、書類選考にかかる時間や、選考結果の返信が遅くなってしまう理由を説明します。
大企業の書類選考期間
大企業の内部の書類選考ですが、1日もあれば終わります。そのため、転職エージェント経由で応募者に結果通知が届くまでは、1週間もあれば十分だと思います。
書類選考の内容については、コラム「【大企業への転職】採用担当者が教える書類選考を通過するコツ」を参照ください。
選考期間が短い理由
大企業の選考は遅いと思う方に納得してもらうため、選考期間が短い理由を説明します。選考期間が短い理由は以下3点あげることができます。
- 採用ツールが導入されWEB上で手続き完結
- 募集期限のない求人のため
- 求める人材像が明確化されているため
以下に各項目の詳細を説明します。
採用ツールが導入されWEB上で手続き完結
選考期間の短くなる理由の1つは、採用ツールが導入され手続きが簡易化されているからです。
応募から書類提出、書類選考、面接、内定までの各選考プロセスの管理および、応募者・転職エージェントとのやり取りをWEB上で完結できます。
具体的には、エージェントや応募者から選考依頼が来ると採用担当者にメールで連絡がいくようになっていますし、履歴書・職務経歴書もWEBでみれますし、選考結果とその理由を登録するだけでその後のエージェントへの連絡も自動で通知される仕組みとなっています。
各プロセスの時間ロスが最小化されているため、書類選考の期間も短くなります。
募集期限のない求人のため
公募求人や採用期限のある求人については、募集期限が定められていますから、その期限まで待って応募者が集まってから書類選考をすることもあります。
その場合、書類選考の結果通知までの時間がかかることになります。
ただ大企業では、期限の定めのない求人を行うことが多く、またネームバリューで継続的に人材が紹介されます。
そのため応募を一定数ためてから選考を行う必要はなく、選考は都度実施するため、書類選考の期間は短くなります。いい人がいれば採用しようってスタンスが多いです。
求める人材像が明確化しているため
大企業の求人では、求める人材像が明確であり、応募者を比較する必要はなく、期待する人材像と一致する業務遂行能力があれば採用となります。
またある一定以上の規模の会社では、採用を人事部主体はなく、各部門主体で行います。各部門主体での採用となるため、求める人材像の明確化や採用判断は、人事部が実施するより容易にできます。
各部門が主体で採用を行うことで、求める人材像もより明確となるため、容易に選考が可能であり、書類選考の期間も短くなります
詳細はコラム「【採用担当者が伝授】中小企業から大企業への転職を成功させるコツ」を参照ください。
選考結果の返信がまれに遅くなってしまう理由
これまでの説明で、大企業での選考は短いとお伝えしましたが、まれに書類選考期間が1週間~1か月を超えてしまう場合もあります。
- 応募に内定者がでた場合
- 担当者が長期休暇中の場合
詳細は以下説明します。
応募に内定者がでた場合
内定者がでた時点で、他の選考はストップし、内定者の返事待ちとなります。そして、エージェントに依頼している求人自体もいったん停止となります。
ただし、すべての応募手段を停止するまでには多少時間がかかるため、内定者がいるにも関わらず、応募が来てしまうことがあります。
内定者がいるのにも関わらず応募が来た場合、内定者の返事が来るまで選考が保留となり、結果、書類選考の返信が大きく遅れることになります。
担当者が長期休暇中の場合
担当者が長期休暇中の場合も返信が遅れます。
夏休みなどは1週間は取得することが奨励されており、その間、選考がストップし、結果、選考結果の返信が遅れます。
まとめ
大企業の書類選考期間は1週間もあれば十分に終わりますが、その応募で先に内定者が出た場合、担当者が夏休みの場合、選考結果の返信が大きく遅れます。
入社してから分かったのですが、私が書類選考で1か月かかったのは、内定者が出でいたためでした。
返信がないからといって他の企業を受けてしまうより、第一志望の企業であれば、結果が返ってくるまで待ちましょう!
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