【関東エリア】通勤時間帯に遅延が多い路線ランキング!23年2月3月の運行状況を検証した結果を大公開!

分析

引越しの際に気になる点のひとつが、毎日の通勤で使う電車の運行状況かと思います。

電車が遅延すると、いつもより混雑するし、会社に遅刻する可能性も高くなります。

でもWEBで調べても実際にどこの路線に遅延が多いか分かりにくいですし、通勤時間帯に限定した情報などはないですよね。

そこで、「Yahoo路線!」の運行状況より、関東エリアの各路線について、通勤時間帯における遅延の発生状況を調べたので、報告します。

電車の遅延状況の検証手順について

電車遅延状況の検証に利用するデータ、検証方法、検証期間を以下に記載します。

検証データYahoo!路線より取得した、関東エリアの平日6時~9時、17時~20時の1時間ごとの運行状況
検証方法路線ごとに「遅延発生率」(検証日数のうち遅延が発生した日数)を比較
路線ごとに「長時間遅延発生率」(検証日数のうち長時間の遅延が発生した日数)を比較
※ 長時間の遅延の定義: 当日の6時~9時、17時~20時のそれぞれ計測タイミング(4回)のうち、2回以上遅延あり
検証期間23年2月、23年3月

運行状況を平日の通勤時間帯(6時~9時、17~20時)に限定して検証することで、より通勤の実態に即した調査結果となるようにしました。

また、遅延発生率だけでなく、長時間遅延発生率も計測しています。

通勤電車で避けたい状況は、ちょっとした電車の遅延ではなく、長時間の遅延だと思います。

ただ検証データでは、何分間の遅延が発生しているといった情報はないため、6時~9時、17時~20時のそれぞれ計測タイミング(4回)のうち、2回以上遅延のある先を、長時間の遅延が発生した先と見なして、長時間遅延発生率を集計しています。

検証期間は23年2月、3月に限定しているので、季節要因やマクロ要因等で結果が安定していない可能性もあります。

通勤時間帯に遅延の多い路線Best10

それでは、通勤時間帯に遅延の多かった路線Best10を発表します。

検証に使用したデータは、23年2月、3月の平日(41日間)データを利用しています。

路線遅延
発生日数
遅延
発生率
順位
湘南新宿ライン2459%1
高崎線2049%2
東海道本線[東京~熱海]1741%3
宇都宮線[東京~宇都宮]1639%4
中央線(快速)[東京~高尾]1434%5
総武線(快速)[東京~千葉]1332%6
京浜東北根岸線1229%7
常磐線[品川~水戸]1229%7
横須賀線1229%7
埼京川越線[羽沢横浜国大~川越]1127%8
常磐線(快速[品川~取手]922%9
成田線[千葉~成田空港・銚子]922%9
京急本線820%10
外房線820%10

遅延の多い路線の第1位は「湘南新宿ライン」(遅延発生率59%)となりました。

湘南新宿ラインは、高崎線(遅延発生率49%)、宇都宮線(遅延発生率39%)、東海道本線(遅延発生率41%)、横須賀線(遅延発生率29%)を相互直通運転する路線であり、それぞれの路線の遅延の影響を受けやすく、結果遅延の多い路線の第1位となっています。

上記以外の路線で遅延発生率が30%を超えるのは、中央線(快速)(遅延発生率34%)や総武線(快速)(遅延発生率32%)です。

通勤時間帯に「長時間」遅延の多い路線Best10

次は、通勤時間帯で「長時間」遅延の多かった路線Best10を発表します。

検証に使用したデータは、23年2月、3月の平日(41日間)データを利用しています。

日常的に電車通勤されている方はこちらの集計を見て頂くほうがより実態に近く参考になると考えます。

路線長時間
遅延発生
日数
長時間
遅延
発生率
順位参考)
遅延
発生率
湘南新宿ライン1537%159%
高崎線1229%249%
東海道本線[東京~熱海]1127%341%
宇都宮線[東京~宇都宮]922%439%
中央線(快速)[東京~高尾]717%534%
総武線(快速)[東京~千葉]615%632%
宇都宮線[宇都宮~黒磯]512%717%
成田線[千葉~成田空港・銚子]512%722%
京急本線410%820%
横須賀線410%829%
京葉線37%912%
内房線37%912%
埼京川越線[羽沢横浜国大~川越]37%927%
外房線37%920%
常磐線[品川~水戸]37%929%
武蔵野線37%915%
ブルーライン25%107%
中央本線[高尾~大月]25%1015%
京急久里浜線25%107%
京急空港線25%1015%
京急逗子線25%1010%
京浜東北根岸線25%1029%
埼玉高速鉄道線25%105%
東急目黒線25%105%
横浜線25%107%
水郡線25%105%
総武本線[千葉~銚子]25%1017%

1位は湘南新宿ラインで、長時間遅延発生率37%です。

計測期間41日中15日間、長時間の遅延が発生しています。3日に1回は遅延が発生するということです。

2位以下は、高崎線、宇都宮線、東海道線と湘南新宿ラインを構成する路線が、長時間遅延発生率22%~29%でランクインしています。週に1回は遅延が発生します。

5位が中央線(快速)で長時間遅延発生率17%、6位が総武線(快速)で長時間遅延発生率15%となります。

また8位以下となると、長時間遅延発生率が10%以下となり、10日に1回以下の確率で長時間の遅延が発生していることが分かります。

まとめ

平日の通勤時間帯に長時間遅延の発生する路線は、1位 湘南新宿ライン(37%)、2位 高崎線(29%)、3位 東海道本線(27%)、4位 宇都宮線(22%)、5位 中央線(快速)(17%)となりました。

上記、路線については、週に1回以上は、長時間の電車遅延が発生するようなので、通勤で利用する場合は気を付けてください。

参考)湘南新宿ラインの写真

湘南新宿ラインの写真は以下になります。

参考)運転見合わせの発生状況

参考として、同じ検証データでの運転見合わせの発生状況を記載します。

遅延状況とは違った路線名が上位にきていることを確認してください。

路線運転見合わせ日数見合わせ率
西武池袋線・秩父線37%
西武豊島線37%
中央総武線(各停)25%
埼京川越線[羽沢横浜国大~川越]25%
総武線(快速)[東京~千葉]25%
西武有楽町線25%
つくばエクスプレス線12%
中央線(快速[東京~高尾]12%
京成本線12%
京王井の頭線12%
伊東線12%
伊豆箱根鉄道大雄山線12%
南武線[川崎~立川]12%
南武線[浜川崎~尻手]12%
外房線12%
宇都宮線[東京~宇都宮]12%
小湊鉄道線12%
小田急多摩線12%
小田急小田原線12%
小田急江ノ島線12%
山手線12%
常磐線(各停12%
常磐線[水戸~いわき]12%
日光線12%
日暮里・舎人ライナー12%
東京メトロ日比谷線12%
東京メトロ銀座線12%
東急大井町線12%
東武東上線12%
横須賀線12%
水郡線12%
相鉄線12%
秩父鉄道線12%
西武新宿線12%
青梅線[青梅~奥多摩]12%
高崎線12%

運転見合わせ率1位は、西武池袋線・秩父線、西武豊島線で、41日中3日間運転見合わせとなり、運転見合わせ率は7%でした。

遅延発生率上位3位にランクインした湘南新宿ライン、高崎線、東海道本線は、高崎線のみ1回運転見合わせが発生しましたが、湘南新宿ライン、東海道本線は、運転見合わせが1回も発生していませんでした。

遅延回数と運転見合わせの相関関係は低いようです。

面白い結果ですよね。

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